〒365-0039 埼玉県鴻巣市東1-1-27 

日本キリスト教団 鴻巣教会(こうのす きょうかい)のホームページにようこそ!


 鴻巣教会は、1890年(明治23)に創立した今年で134年の歴史をもつプロテスタントの教会です。
創立以来、この地にあってイエス・キリストの愛と福音を宣べ伝え続けています。そして、何よりも聖書の「神の言葉」の恵みを大切にする教会です。
 また、1947年(昭和22) に「教会付属鴻巣英和幼稚園」を設立し、77年に渡り幼児教育を通して地域に奉仕をして来ました。尚、鴻巣市内では最初に開園した幼稚園であり、多くの卒園生がいます。そして2022年9月に園舎を新築し、幼保連携型認定「英和こども園」としての歩みを新たに始めました。
 主日の礼拝、教会学校、聖書と祈りの会、その他の集会等、お子さんから大人まで、どなたでもお気軽にお越しください。

2024年度 年間聖句 「わたしは道であり、真理であり、命である。
 わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。」
                 ヨハネによる福音書14章6節

2024年4月28日 午前10:30~11:50
聖 書 旧約:イザヤ書11章1~10節
    新約:ヨハネによる福音書 1章29~34節
説 教 「世の罪を取り除く、神の小羊」
説教者  長村亮介牧師
讃美歌 3(扉を開きて).55(人となりたる神のことば).
    358(小羊おばほめたたえよ!).24(たたえよ、主の民) 

教会学校 日曜日 午前9時20分より
・小さなお子さまから、中学生くらいまで。
・神さまからのメッセージを聖書を通して聞く。少しホッとするひとときです。
・就学前のお子様でも保護者の方とご一緒にどうぞ。
  (幼児教育の長い先生が、育児についてのご相談も伺います。)
・中学生になったら、ぜひ大人の礼拝にどうぞ。

※聖書・讃美歌は教会に備え付けがあります。
・献金は神さまの恵みへの感謝で、それぞれの自由でいたします。
・お車での来会も歓迎です。日曜は園庭に駐車をしていただけます。
・障害者用トイレがあります。バリアフリーになっています。
・何かご不明のことがあれば、教会までお電話・メールでお問い合わせください。


        とびうお通信:№.13
      「いちばんたいせつなこと」
                                       牧師・園長 長村亮介  それから王子さまは、キツネのところに戻った。
「さようなら」王子さまは言った・・・
「さようなら」キツネが言った。「じゃあ秘密を教えるよ。とてもかんたんなことだ。ものごとはね、心で 見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない。」
「いちばんたいせつなことは、目に見えない」忘れないでいるために、王子さまはくり返した。
「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ。」
「ぼくが、バラのために費やした時間・・・」忘れないでいるために、王子さまはくり返した。
「人間たちは、こういう真理を忘れてしまった」キツネは言った。「でも、きみは忘れちゃいけない。きみ
は、なつかせたもの、絆を結んだものには、永遠に責任を持つんだ。きみは、きみのバラに、責任がある・・・」
「ぼくは、ぼくのバラに、責任がある・・・」忘れないでいるために、王子さまはくり返した。
                             (サン・テグジュペリ 『星の王子さま』より)

 「いちばん大切なことは、目に見えない」。『星の王子さま』の言葉として、よく知られています。この「目に見えない、大切なこと」とは、「バラのために費やした時間」のことです。キツネは王子さまに「人間たちはもう時間がなくなりすぎて、ほんとうには、なにも知ることができないでいる」とも言っています。これはミヒャエル・エンデの『モモ』にも通じるでしょう。私たちは『モモ』の「時間泥棒」に「いちばんたいせつなこと」を盗まれてしまっているかもしれません。ですから「時間泥棒」に骨の髄までしゃぶられる前に、私たちは目に見えない「いちばんたいせつなこと」が見えるようにな らないといけないと思います。そして子どもたちに「いちばんたいせつなものは何?」と、どんな答えが返って来るのか楽しみに聞くことができるなら、それはとても幸せなことではないでしょうか。
 子どもたちの大切なもの。子どもたちはひょっとしたら、「ナイショ」って答えるかも知れません。でもきっと、彼らの心の中には小さな宝の箱がどこかにあって、そこには「どんぐり」とか「蝉の抜け殻」とか、「ビー玉」とか、エトセトラ。そういうのに夢中になっている時の子どもたちの目は、いつも輝いています。そして、それは私たち大人にも言えるのではないでしょうか。
 私が子どもの頃、夏休みの宿題の自由制作を、父がめずらしく手伝ってくれました。父は元が時計職人でしたので、二人でゼンマイ仕掛けの「動く紙芝居」を作りました。父が「あーでもない、こーでもない」と言いながら、途中で私のことをすっかり忘れてしまったかのように一生懸命に取り組んでくれるのを、私が迷惑そうに傍らから手を出すと、父は「ちょっと待て」と私に触らせてくれませんでした。父はいつも不在で、ほとんど棄てられたような私の子供時代でしたが、その私にとって父と共に過ごしたこの時のことは今でも、とても幸せな掛け替えのない、大切な宝です。これは今の私になって思うことですが、それは亡くなった父にとっても、やはり、その生涯の大切な宝ではなかったかと思います。
 こどもたちのいちばん大切なもの。それはとても簡単なことです。こどもたちの一番大好きは? それはもう言わなくても・・・。なので「ナイショ」です。
 ご入園、ご進級、おめでとうございます。子どもたちのご家庭で、そしてこども園で過ごす時間が、神さまに祝福されて、宝のような時間になりますように、お祈りを申し上げます。               Ω

 聖 書
「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えない  ものは永遠に存続するからです。」 コリントの信徒への手紙二 四章一八節